過去問の使い方(理科編)【エピソード11】

過去問の使い方(理科編)
前回の記事に続き→過去問の使い方(社会編)
今回は理科編です。
私は、理科でも社会と同じ様に子供に解かせる前にまず、自分で解いてみてどのレベルの知識が問われるのかを調べました。
社会と理科で大きく違うのは、理科は暗記問題と計算問題がある事です。
社会の様に暗記すれば解ける問題と知っているだけでは解けない計算問題が存在します。
暗記問題と計算問題の割合についてまず調べました。
なぜなら、一問にかかる時間が全然違うからです。
息子ちゃんの模試の結果などを見ていると理科に関するある法則を見つけました。
それは、①が計算問題の場合は点数が低く、逆に① ② ③ ぐらいまでが暗記問題の場合は点数が高い。
と言う法則です。
最初はあまり気にしていませんでしたが、実はこれが結構重要な事だと後で気づきました。
小学生の試験はメンタルが大きく関わる
もちろん各中学校や模試によっても違いますが、多くの学校で理科と社会の試験時間は短く設定されています。
その為①を解いた後、予想以上に時間がかかったと感じると焦ってミスを連発してしまうケースが多く見受けられました。
小学生の試験では、そんな小さなメンタルの変化によってテストの結果が大きく変わって来ます。
焦りがミスを呼び、それが大きくなるとパニックとなり、いつもは思い出せる問題も思い出せず、いわゆる頭の中が真っ白な状態に陥ってしまいます。
私は、息子ちゃんにこれを分かってもらう為に、ちょっと意地悪をして過去問や模試の理科のテストの出題の順番をいじって解かせると案の定w
問1に時間のかかる問題を持ってくると決まって点数が低くなりました。
数回やっていると本人も
「ん???なんか最近の理科のテストおかしくない???」と気付いたので、
「何がおかしいと思う?」と尋ねると
「問1ってこんな問題ばっかりだっけ?」と聞いて来たので、シメシメと思い。
「気付いちゃったかぁ〜」「問1に時間をかけると他の問題を焦ってミスする事を教えたかったんだよ!」
と言うと本人も笑っていました。
小さな心の変化がテストに及ぼす影響を体験する
小学生の息子ちゃんに精神力やメンタルが及ぼす影響の説明をしても、おそらくピンと来ないだろうと思った私は、本人にとにかく体験させる方法を取りました。
実は、過去問や模試の効果的な使い方の一つに出題の順番を入れ替えてみると言う方法があり、意外と本人も気付かない小さなメンタルの影響によってテストの結果を左右してしまうと言う良い経験になります。
暗記と計算の問題が混在し、さらに試験時間も短い理科では特にそれが謙虚に現れました。
これを本人が知っているのと、知らないのでは大違いだと思います。
息子ちゃんもこの経験から全ての教科で自分の解けそうな問題から解いて、波にのる!と言う方法を自然と実践する様になりました。
中学受験は、そんな小さなトラップやコツが満載です
本人が知っていたり、1度克服すれば大した事ないと感じるモノばかりですが、小さな石につまずいて大怪我をするのも中学受験なのかもしれません。