詰め込み学習は、消化不良の始まり【エピソード13】

詰め込み学習は、消化不良の始まり
受験までの日数が迫れば迫るほど親としては焦ってしまいますよね・・・。
少しでも多く新しい知識を入れて、少しでも多くの問題を解かせる。
私も正直、受験までの日数と現状の学力を知れば知るほど不安になり、日に日に息子ちゃんに課す宿題の量も増えていきました。
しかし、ある日塾の先生から電話があり、
「最近塾での様子がおかしいがどうかしましたか?」「全く集中出来てないみたいで・・・」
との事。そう言えば最近zoomでのパパ勉も11時を過ぎる事もあり、ちょっと詰め込みすぎかな、と思っていた矢先でした。
高校受験や大学受験であれば、遅くまで起きて勉強をする事もあると思いますが、やはり13歳の受験では体力的にも精神的にも難しいと気付きました。
もちろん出来る子もいるとは思いますが、息子ちゃんにはこのままの状態を繰り返すのは学習の質が落ちてしまうと思い、改めて学習量と質について考え直すことにしました。
口に詰め込んでも、飲み込めないなら同じ。
私も焦るあまりに、とにかく早く成長させようと息子ちゃんの口に大量の食べ物を入れている状態でした。
しかし、当の本人は噛み砕く事も飲み込む事も出来ずに実は、全て吐き出してしまっている状況に陥ってしまいました。
悲しい事にしっかり勉強させていると思い込んでいたのは私だけです。
息子ちゃんの勉強を見ていると、4年生から受験をスタートしているお子さんとの1番の違いは6年生になった時点で1日にこなす事の出来る学習の量かも知れません。
正直ここだけは、長年の訓練が必要になると思います。
これは、スポーツでもそうですが運動神経がある程度良くても全くした事のないスポーツを、何年も練習してきた子供さんと同じ量の練習がいきなり出来るかと言えば、なかなか難しいと思います。
受験勉強も、もしかしたらこうしたスポーツに似ているかも知れません。
脳で処理できる勉強の量は一朝一夕では、身につかず筋肉と同じ様に10歳前後から毎日の習慣や練習によって少しずつ身につくものだと思います。
なので、受験まで1年未満の息子ちゃんにはいきなり大量の勉強の量と質を習得する事は難しかったので、学習のスピードや量よりも一単元ずつ正確に理解しながら進めて行く事にしました。
無理な学習計画は破綻します。
どうしても私は息子ちゃんの姿を見ていると焦ってしまい当初予定していた学習計画に様々な課題をプラスしてしまいました。
これが実は、遠回りである事に気づくまでに1ヶ月もかかってしまいました・・・。
今思い返せば、なんて無茶な事をしていたんだろうと思いますが、当時の私は実際に勉強している子供の姿が見えなくなっていたのかも知れません。
どんどん独りよがりになり息子ちゃんを取り残して1人突き進んでしまいました(本当にお恥ずかしい)
実際に勉強をして、それを身につけているのは息子ちゃんです。
どれだけ親が焦って詰め込んでも、全て吐き出してしまえば意味がありませんし、苦しい思いだけを残して成績は全く伸びない状態に陥ってしまいます。
これは、私の勉強だけでなく集団塾に通っているお子さんにも良く聞かれるお話です。
宿題に追われて、とにかく毎日こなす事ばかりに必死になり思う様に成績は上がらない状態になってしまいます。
親の独りよがりな勉強ではなく、
子供さんが現在の学習の量をどれぐらい噛み砕けていて、さらにしっかり飲み込むことまで出来ているかに目を向ける事が大切です。
どれだけ歯がゆく思っても、焦っても