過去問の使い方(算数編)【エピソード14】

過去問の使い方(算数編)
算数の過去問で一番見るべき項目は、
特殊算がどれほど出ているか
5年間受験とは無縁の小学生を過ごしてきた息子ちゃんにとって算数の1番の難題は特殊算でした。
おそらく多くの子供達が、ここでつまずくのでは無いでしょうか。
うちの子は算数は出来るのよねぇ〜と思っているご家庭もある時から、
あれ?算数苦手になったの?
と思うぐらい算数で点数が取れなくなる瞬間が出てきます。
図形や割合でつまずく事も多いですが、普通の小学生が絶対に学校の授業だけでは解けないのが特殊算です。
どんなに掛け算、割り算、分数が早く正確に解ける子供さんでも特殊算に関しては解き方を知らなければ絶対に解けません(カンのいい子は解けるかもw)
大人が見ても最初は、なんじゃこりゃ?どうやって解くんだ???となります。
もうこれは知っているか知らないかの違いだけです。
特殊算の多い学校は知識の広さを求める
学校の求める知識には大きく二通りあります。
【基礎があり、正確に解けるか。】【算数の幅広い知識を持っているか。】
基本的に偏差値50程度の学校であれば、前者の【基礎があり、正確に解けるか。】を求める事の方が多いです。
しかし、塾の授業では特殊算も含めてありとあらゆる知識を教えます。
もちろん模試には特殊算も出ますので、模試の点数を上げたければ必要な知識になります。
私が息子ちゃんとの勉強で学んだ事の一つに、
模試の点数を上げる事と志望校に合格するのは似て非なるもの!
という事です。
なんで?模試の点数が上がれば合格出来るんじゃないの?
と思われるかも知れませんが一概にそうではありません。
詳しくは、別の記事に詳しく書きますが、特殊算をいくら解けれも志望校で一度も出題された事がなければあまり意味はないからです。
もちろんなんとなく解き方を知っている程度はいいと思いますが、特殊算の発展系や一見特殊算を使う様には見えない問題など、いわゆるイジワルな問題まで手を広げて解く必要はありません。
素直に問題が、
「植木を植えるのに長さ〇〇mで・・・」と聞かれれば、
あぁ〜。これは植木算ね!
と子供さんがわかる程度で大丈夫です。
配点の落とし穴を確認する
子供に一度過去問を見せて配点当てゲームをしてみて下さい。
「この問題は何点でしょ〜?」って言う感じで質問して見て下さい。
ここで大きく間違えている事があります。
実は結構高い点数だろうな・・・。と思っていた問題が配点が低かったり、この問題は1点か2点かな。と思っている問題の配点が高かったりする事があります。
これは、子供がテストを受ける時に配点を気にする事の大切さを教えてあげるいいきっかけになると思います。
では、問題ですw
【① 8÷2+63-4×9】
【② 1,3,5,7,9の中から3つの数字をとって並べて、3桁の整数を作ります。ただし、同じ数字はくり返し使わないものとします。全部で何通りの整数ができますか。】
ハイ!どちらが配点の高い問題でしょうw
まぁ、皆さん大人なので、そんなに言うって事は大体①が配点が高いんでしょ〜と思われるのではないでしょうかw
正解は!
どちらも同じでしたw
ある学校の過去問からですが、どちらも配点は5点です。
この学校は毎年算数のテストは、25問で全ての配点が5点なのです。
多くの子供さんは、大問1の計算問題を素早く解いて時間のかかる大問2以降を頑張って解こうとしますが、実はこの学校では大問1の計算問題が5問です。
と言う事は、大問1の計算問題の配点は25点になります。
実に百点満点の4分の1が大問1の計算問題なのです。
息子ちゃんの志望校ではさらにすごく大問1と大問2が全て計算問題で配点が1問6点でした。計算問題が毎年10問出るので、計算問題だけで60点分あるのです。
実はこれを知らない子供さんや親が意外に多くいます。
計算問題を素早く終わらせて、文章題や図形を解くのに必死になる場合がありますが、実は計算問題こそ間違えずに落ち着いて解く必要があるのです。
算数の過去問を使う時は是非、
特殊算の出題量はどれぐらいあるか?全体の配点はどの様になっているか?
の二つは絶対確認しておいた方がいいです。
そこから、子供さんに計算問題の配点の高さを教え、丁寧に解く癖をつけましょう。