偏差値を上げる方法と志望校に合格する方法は違う【エピソード15】

偏差値を上げる方法と志望校に合格する方法は違う
私は、中学受験というものがよく分かっていなかった最初の頃は、やはり偏差値をかなり意識していました。
偏差値はあくまでも目安なので、あまり気にしてはいけない。
と言う事は様々な本に書いてあったので知っていましたが、それがどう言う事なのかを理解していませんでした。
ただ、偏差値に一喜一憂しない。
という事だけを実践していましたが、それが何を意味しているのかを知るのはかなり後になってからでした。
今ならその意味がよく分かります。
そもそも偏差値や合格判定とは、なんでしょう?
それは、過去問の対策など一切関係なく、この偏差値帯の学校ならば全てに受かりますよ。
というお話です。
しかし、実際に迎える2月1日の試験は別物です。
数ヶ月その学校に焦点を合わせてガッツリ対策をしてきている子供と、最後まで志望校が定まらずにあっちこっちとウロウロしながら迷いに迷って受験をする子供がガチンコ一発勝負をするのです。
はっきり言って偏差値の5や6はひっくり返ります。
目的はどっちか?
中学受験の1番の目的は、志望校に合格する事です。
偏差値を上げることでも、80%の合格判定をもらう事でもありません。
ここを一番誤解してしまいます。(現に私もそうでしたw)
合格判定まで後何点だとか、後何点取れていれば偏差値がこのぐらい上がっただとか、そんな事ばかりに気をとられて、息子ちゃんと何度となく喧嘩もしました。
私も娘ちゃんの時に経験しましたが、2月1日に滑り止めの学校を皮切りに次々と落ちてしまうと言うお話は誰でも聞いた事があるのではないでしょうか。
全ての受験においてそうかも知れませんが、的を絞った対策が出来ていると模試やテストの結果では測れない力が出ます。
大学受験では、全国で慶應大学専門の予備校や早稲田大学専門の予備校などが存在します。
これは、これらの大学を目指す受験生のパイが大きいので商売として成り立つのでしょう。
しかし、中学受験レベルの人数では流石に1校のみに特化した塾と言うのは成り立たないのだと思います。(御三家とかは別ですが・・・。)
それほど、大学受験では当たり前の対策がなぜか、中学入試では偏差値や合格確率ばかりに目を奪われてしまうのです。
これは、ある意味仕方のない事かも知れません。
4年生から塾通いをする一般的な中学受験を志す生徒さんは、なんとなく第一志望があり、偏差値が上がればもうちょっと上を目指し、と言った感じの受験をするのだと思います。
なので、志望校にむけた勉強一本と言うより幅広く構えて、志望校を決めるスタイルになってしまいます。
しかし、息子ちゃんの場合はとにかく時間が無かったので、まず志望校ありきでした。
これによってある程度、的を絞った勉強が出来たのだと思います。
偏差値よりも内容!
これは私が受験で強く感じた事です。
本当に偏差値ばかりを見るのは無意味です!
それよりも志望校に受かるだけの知識をしっかり身につける事を優先し、テストや模試もできている所、出来ていない所の内容に目を向けて間違ってもいい問題なのか、そうではないのかをしっかり判断してあげて下さい。
ちなみに、息子ちゃんは志望校の合格確率で50%以上とった事がありませんw
それでいいのです!
偏差値や合格確率は所詮目安です。
合格を約束してくれるモノでも、なんでもありません。
偏差値が上がってくれる事は頼もしく嬉しい事ですが、偏差値が足りないからと言って志望校をウロウロして的が絞り切れづにいると最後までちゃんとした対策が出来ずに終わってしまうと、どんなに子供の偏差値より下の偏差値の学校に志望校を変えても合格出来かも知れません。