間違えても良いんだよ勉強法【エピソード19】

間違えても良いんだよ勉強法【エピソード19】
実は受験を開始して間もない頃は、パパ勉の中で息子ちゃんをよく叱っていました。
焦る気持ちや、不安からどうしても教えるから叱るに心が変化してしまいました。
そうして日々を過ごしていると、息子ちゃんが理解していないのに理解したフリをする姿を見せる様になりました。
答え方も曖昧になって行きました。
最初は、「ここが分からない」「ここを教えて」などの声をかけてくれていた息子ちゃんから徐々に口数が少なくなり、分からない事を隠す様になってしまいました。
そこまで行ってようやく私もマズい!と気付きました(かなり遅いのですが・・・。)
そんなある日、私は今日1日はどんなに息子ちゃんが間違えてもイライラせずに同じ事を何度でも丁寧に教えてあげると心に決めました。
「ふむふむ、ここを間違えたんだねぇ〜」「ここはこうすれば良いんだよ」など気持ち悪いぐらいw
叱らずに教えて行きました。
すると最初は不気味がっていた息子ちゃんも1時間を過ぎると、実はこの前の説明ではよく分からなかったと言う部分を話してくれる様になりました。
分かってはいましたが、これが効率的に勉強を進める1番の方法でした。
息子ちゃんが間違いを素直に言えない状況は非常に効率の悪い事に気づきました。
間違いを言えない状況は塾でのあるある
娘ちゃんが受験の時には大手進学塾に通わせていました。
私が、「分からない問題はちゃんと先生に聞かなきゃダメだよ」と言うと
娘ちゃんは、よく「先生に聞くのが恥ずかしい。こんな問題も分からないのか!って思われそう」と言う事がよくありました。
その時はあまり深く考えませんでしたが、息子ちゃんの時にそれを強く感じる事になりました。
子供の中に
『間違える事は恥ずかしい事だ』『分からないと言うとバカだと思われる』『間違えると怒られる』
と言った思いになると、ミスや分からない事を隠す様になってしまいます。
これは自然な防衛本能なのかもしれません。
誰でも怒られるのは嫌ですもんね。
これを機にパパ勉の方向性を変更しました。
それは、
間違えても良いんだよ勉強会w
分からない事を恥ずかしくなく、分からないと言える場所。
知らない事を知らないと言える場所。
これが、パパ勉の存在意義だ!と確信しました。
どんなに息子ちゃんが間違えても、分からないくても。
「これが本番じゃないくて良かったね。」「今回ちゃんと覚えれば良いよね」「これが模試で良かったね」「このテストを受けたから覚えてない部分が分かって良かったね」
パパ勉は分からない部分を探す勉強の場所だと言い聞かせました。
私が上手に解説できない部分は、「これは塾の先生に明日ちゃんと聞いてきて、そして夜のパパ勉でお父さんに教えて」と伝えていました。
この【間違えても良いんだよ勉強法】が浸透してパパ勉の立ち位置がはっきりしてきて、息子ちゃんの中で塾とパパ勉の使い分けがより明確になってきた様に感じました。
せっかく親がマンツーマンで教えるのに、塾と全く同じ立ち位置ではもったいないですよね。
親が教える勉強時間は、家庭教師とも塾とも違う別の存在価値を作り上げる事が大切だと思いました。
是非、パパ勉・ママ勉の持つアイデンティティーを探してみて下さい。