親が受験してるみたいってどう言う事?【エピソード24】

中学受験の意味を見つける【エピソード24】
「中学受験は、親が受験するのと同じ。」
なんて言葉をよく聞きますが、おそらく受験を経験した多くの親御さんが共感するのではないでしょうか。
私も実際受験を経験する前は、
「なんで親が受験するの?勉強するのは子供でしょ???」
と感じていました。
では、なぜ受験が終わると皆さんこの言葉に共感するのでしょう?
それは、親としてなぜ中学受験するのか。なぜ勉強するのか。どうして子供に私立中学に行かせたいのか。ありきたりの言葉ではなく、心底思う親としての思いを問われるからではないでしょうか。
私も息子ちゃんが受験をすると言った時になんとなく受け入れて受験をスタートしました。
しかし、それから幾度となく
「なぜこんなに苦しい受験をしなきゃいけないの?」
「私立に行くと何かいい事があるの?」
「良い大学に行くとどうなるの?」
と言う禅問答のようなやり取りが起こります。
ここに曇りがあると、親として苦しんでいる子供を勇気付ける言葉がかけられずに
「そんなに苦しいなら辞めても良いよ。」
と諦めの言葉をかけてしまいそうになるのです。
親も受験で迷子になる
毎日の様に息子ちゃんの受験に対する質問に答えていると、
だんだん自分自身も
「あれ?なんでこんなに必死に受験させているんだろう?」と疑問がわいてきます。
大人になれば、仕事をする上で学歴が全てではない事も知ってしまい。
良い大学に入れば人生安泰かと言えれれば、そんな時代ではないですし、
おそらく息子ちゃんが大人になる頃にはもっと変わっているのではないでしょうか。
考えれば考えるほど、どんどん迷子になってしまいました・・・。
しかし、よく分からないから途中に辞めさせるのも何か違う気もしましたので、
とにかく中学受験をするメリットを書き出す事にしました。
・目標に向かって努力する力がつく
・合格すれば、大きな成功体験が出来る
・小学校に基礎学力が身に付く
・高校受験をする時間を違う時間に当てる事ができる
・公立校ではない、オリジナルの学習がある
・コロナなどの有事への対応が早い
・6年間の友達ができる
・施設が充実している
などなど・・・。
羅列してみましたが、息子ちゃんにとって魅力的でないと意味がないとも感じました。
魅力的な内容でなければ息子ちゃんに別にそんなのいらない・・・。と言われてしまえば終わりなので。
私の思いとしては、確かに高校受験や大学受験もいい経験でしたが10代にもっと違う経験をさせてあげたいと言う思いがありました。
色々悩んだ結果。
大学付属中学に目標を絞る
様々なメリットを考えましたが、中高一貫校であればどこでもいいと言うものではなく
高校受験や大学受験をせずに、その時間で留学や見聞を広げる経験をして欲しいと言う一択の答えにしましたw
なので、志望校も大学付属校から息子ちゃんと一緒に悩みながら選択しました。
これは選択と目標は意外に息子ちゃんにはマッチした様で、大学付属校に決めてからは毎日の禅問答の様な質問責めは減りました。
(全くなくなることはないですが・・・w)
この目標設定は息子ちゃんだけでなく、私自信にとって大きな力になりました。
私自身も何でこんな事されてるんだろう・・・。
可哀想ではないか・・・。
やりすぎなのかな・・・。
など、自分を責める事もなくなりました。
息子ちゃんも魅力的なメリットと感じてくれた目標と親としてもこうあって欲しいと言う思いがマッチしました。
何だ〜。そんな事か〜。と思われるかもしれませんが、親も受験している様なものと言われる中学受験では、
親もしっかりと子供と同じ目標を持ち二人三脚で歩む事が大切になってきます。
子供さんと一緒に中学受験をする意味をもう一度考えてみてください。
その中で、一緒に魅力を感じることのできる目標が手に入ればきっと大きな力になってくれると思います。