Re:偏差値34から始まる異世界受験【エピソード2】

Re:偏差値34から始まる異世界受験【エピソード2】
息子ちゃんが行きたいと思う志望校が決定して、ついに本格的に受験がスタートしました。
日々の勉強をスタートし始めましたが、大きな疑問が湧いてきました。
「あれ?ちなみにこの子の偏差値って今どのくらいなんだろう?」
お姉ちゃんの時の経験から、天才でない事は分かっていましたw
しかし、あまり中学受験は偏差値に振り回されてはいけない事も知っていたので、日々の勉強に集中して早く全ての教科を一通り終わらせる事を一番の目的としていました。
でも、今の偏差値が気になっちゃうのが親心ですよね〜。
まぁ〜試しに模試を受けてみようか!
と言う事で、選んだのが「首都圏模試」各塾が行う模試よりも難度が低い事と自分の塾の生徒が高い偏差値を出せる様に工夫する事がないと言う理由で、選択しました。
息子ちゃんの現在の偏差値を知りたかったので、対策などは行わずにとりあえず5月の模試に挑みました。
おい!おい!こんな偏差値見た事ないよ!
模試の結果が発表されて、言葉を失いました。
【偏差値34】
えっ?こんな偏差値あるのw???
お姉ちゃんの時には見た事がない数値w
かく言う私は、中学受験など全くしたことのない九州の片田舎の学生でしたので知っている偏差値と言えば自分が高校受験や大学受験をした時の偏差値ぐらい。
私の認識では、偏差値50が普通なんでしょ?と言う程度。
娘の時も偏差値50を下回ることなんて無かったので、小学6年生の時点でこの偏差値はさすがの私も腰を抜かしました。
その当時、志望校の偏差値は首都圏模試では49でした。
「やばい。終わったかも・・・。」
ごめんなさい。中学受験なめてました・・・。
天を仰いだのは私だけではありませんでした。息子はだだ泣きして、
「無理じゃん!1年も無いのに偏差値15なんて上がる訳ないじゃん!」
動揺しながらも、泣き喚く息子に
「無理じゃない!パパについて来るならばそれぐらい上げてやる!」(この安請け合いに後悔しましたがw)
「パパが嘘をついた事があるか!スポーツが出来ないお前を全国大会まで行ける程にしたんだぞ!」
「今日からお前の受験はスタートしたんだ!」と威勢の良い言葉を並べて私自身も震えながら本格的に中学受験なる異世界へ突入していきました。
この安請け合うがきっかけに、ここから息子ちゃんと二人三脚の中学受験がスタートしました。
点数よりも正解数
翌日模試の問題と回答を見ながら偏差値をどうやったら15上げれるか。
いや、上がると思わせるかw
に頭を絞りました。
たどり着いた答えは配点でした。
まずは今から30点上げようと言うよりも、4教科で後6問〜7問正解出来る様にしよう!と伝える事にしました。
「6問〜7問と言えば各教科で2問〜3問正解すれば良いんだよ!」と言うと息子ちゃんは一気に正気を取り戻しました。
「えっ?各教科で2問〜3問正解すれば良いの?」
「そうだよ!たった2問〜3問で良いんだよ!」(それが難しい事を本人は知りませんw)
「ほら。この問題解けたんじゃない?この問題漢字を間違えてるから惜しいよね。」
など、全ての教科で惜しい問題をピックアップして息子ちゃんに伝えると。
「そっか〜。これを正解すれば良いんだね!」(アホと言うか単純と言うか・・・。)
とにかく本人に目標まで「頑張れば出来るかも。」と思ってもらう事が大切です。
こう言った場面は1年間に何度も訪れました。
よし!今日からパパ勉を始めよう!
単身赴任中の私が息子に出来る事を考えた結果
「毎日21時からzoomを使ってパパ勉を始める」事でした。
この方法が、一番効果があったと今では思います。
とにかく私の決めた宿題を覚えてもらい、覚えてない事やその解説をする。と言うシンプルな方法で毎日息子ちゃんとzoomを使ったパパ勉をスタートしました。
ここからとにかく頭を絞ってどうすれば、偏差値が上がるのかを試行錯誤しました。
その結果・・・。
ただ暗記するだけの社会や理科は対応出来ますが、
算数や国語はあれ?これどうやって解くんだろう?答えの解説を見てもやっぱり分からない・・・。
そう言った場面でやはり塾や家庭教師の存在はありがたいな〜と感じ、私とのパパ勉を理解してもらい、受験の対策に関してはある程度こちらの意見を取り入れて頂ける塾か家庭教師を探す事にしました。
最初から集団塾は選択外でした。
受験から1年無い状態で今さら周りの友達と同じ様に机に座っての授業では到底追いつけないと判断したからです。
娘の受験の時に痛感しましたが、塾はあくまで受験のサポートをしてくれる場所だと考えています。
誰よりも子供の事を考え傾向と対策や知識の熟練度を見てあげれるのは親です。
そう言った意味でも、どこに通わせるのか一番悩みました。
それは、次のお話で・・・。