歴史が苦手な子は50年単位で覚えよう【エピソード21】
歴史が苦手な子は50年単位で覚えよう
受験をスタートした当初息子ちゃんが一番苦手だったのが、歴史でした。
とにかくイメージが出来ないので事柄が覚えられない。
苗字が同じだと全てゴチャゴチャになる。
時代を前後逆に覚えてる。など言い出せばキリがない程つまづきまくってました。
もっと時間があれば、漫画やアニメなどで大雑把な知識や流れを覚える事も出来たのでしょうが、息子ちゃんにはそんな悠長な時間はありませんでした。
どうしたらざっくり日本の歴史を覚えてくれるかを試行錯誤しました。
最初は私が分かりやすかった方法を色々と試しましたが、ことごとく成果が上がりませんでした。
最初試した方法は、中田敦彦さんのyoutube大学で学んでもらう事でした。
しかし!
youtube大学は歴史の予備知識がある大人向け
息子ちゃんと一緒にyoutube大学の日本史を見ながら勉強しましたが、確かに予備知識のある私は非常に面白く勉強する事が出来ましたが、息子ちゃんはポカァ〜ンでした。
ここで一つ大きな事実に気づきました。
大人から見て分かりやすいと感じるモノが、子供にも合うかは分からない。
です。
大人はどうしても歴史や地理の予備知識があるので、より詳しく分かりやすい教材などを面白く感じてしまいます。
しかし、今回息子ちゃんはほとんど初めて日本の歴史を勉強するので全体像を先に勉強する事が大切だと考えました。
以前もブログで書きましたが知識はグラデーションなのです。
最初は100年単位からスタート
紀元前は無視して、ざっくり日本史は最初100年単位で覚えさせました。
そうすると、近現代までおよそ18個程度覚えれば『900年代はこんな時代。1700年代はこんな時代』と素早く大雑把に覚えると日本史の全体像が薄ら見えてきます。
ある程度18個が暗記できて来たら次にその間の50年をさらに18個程度覚えていきます。
この30個程度の知識が日本史の土台になります。
全てこの30個程度の知識の上に積み上げていきます。
そんなのが土台になるの?と思うかもしれませんが、
全体像が見えてないのに一時代づつ詳しく人名や出来事を覚えていくのは詰め込みで一定の知識は手に入りますが、
掛け算の九九を幼稚園生が暗記しているのと同じで何の意味かは分からないけど、とりあえず言える知識と同じだと思います。
歴史が苦手な子は全体が見えないから
息子ちゃんに歴史を教えている時に思ったのは、
『平安時代や、鎌倉時代など一つづつ丁寧に覚えても振り返ると順番すらあやふやになっている』
でしたw
実際に息子ちゃんから
「鎌倉と室町どっちが先だっけ?」と聞かれた事がありますw
しかし、この時点でも
『鎌倉時代の商工業者の同業組合を何と言うか?』と言う問題にはきちんと『座』と答えていました。
これがまさに幼稚園生の九九状態です。
なので、過去問で問われる様な
『鎌倉時代に座と呼ばれていた組織は江戸時代には何と呼ばれていましたか?』と聞かれると
「???」になってしまいました。
とりあえず勉強したので、名前や出来事は答えられても過去問の様に総まとめの知識を問われるとチンプンカンプンになってしまいました。
この勉強法は、塾や参考書である程度日本の歴史を勉強したのにテストであまり点数が取れないと日本史を苦手だと思っているお子さんには非常に効果があると思います。
当然ですが、時代は流れているので細切れの知識はなかなか定着しません。
是非、細切れの知識ばかりだと感じたらバカバカしくても日本史の全体像をとらえる勉強法をオススメします。