国語が苦手な子の克服方法【エピソード26】

中学受験で国語が苦手な子の克服方法
中学受験の4科目の中でも、点数を安定させるのが一番難しいのが国語だと思います。
社会や理科の知識問題、算数の計算力と計算知識など地道に積み上げれば点数も自然についてくる科目ですが、国語は漢字や熟語の様な知識で解ける問題以外は、なかなか知識だけでは点数が取れない。
しかも、同じ文章や同じ問題などほとんど出ないのも国語の特徴の一つです。
息子ちゃんは、国語の偏差値や得点にかなりばらつきがありました。
国語の知識問題以外は運の要素が多かったので、乱高下が激しかったです。
逆にお姉ちゃんは、国語の鬼でしたw
中学受験でも、日能研で全国100位以内でしたし、中学の全国模試でも偏差値70近くとっています。
そこで、娘に相談しましたw
「なんで、国語ができるの???」
娘の答えは・・・。
「分からないw」でした
マジかぃw
八方塞がりになりました・・・。
何が違うのかをやってみる!
娘にお願いをして、同じ過去問を息子ちゃんと一緒に解いてもらう事にしました。
「よーいスタート」で問題をスタートしました。
明らかな違いが存在しました。
まず、長文を読むスピードが全く違う点です。
読み始めてから、問一を書き始める時間が全く違いました。
本を読むのが大好きで、活字に慣れているお姉ちゃんは圧巻のスピードです。
しかも、文章の内容を正確に読めていました。
息子ちゃんはと言うとまず長文を読んで問一を書き始めるまでに相当時間がかかりました。
しかも、テストなので時間を気にして焦って読んでいるので読み飛ばしが多い事がわかりました。
漢字や熟語を解く時間はあまり変わりませんでした。(正答率は違いましたがw)
要は、どれほど日頃から活字に慣れているかが大きく関わってくる様に感じました。
ここを改善させる為に以前のブログ→
でご紹介した本などで活字になれる事を重視しました。
文字をただ読むのと、ストーリーを読むの違い
活字には数をこなしてなれるしかありませんが、
国語の得意な娘と苦手な息子ちゃんが根本的に何が違うのかを追求すると、
それは文字を読んでいる息子ちゃんとストーリーを読んでいる娘の違いでした。
それは、どう言う事???
と思われるかもしれませんが、息子ちゃんは確かに文章を読んでいましたが内容が頭に入っていませんでした。
大人でもたまにありますよねw
乗り気じゃない会議の資料や友人から勧められて読んでみた自己啓発本など、
文字は目でおっているのに内容が全然頭に入ってこない・・・。
まさにこれが、文字を読んでいるだけの状態です。
息子ちゃんは、これを国語の文章題で繰り返していたので質問を問われる度にその部分を読み直さなければならないので解くのにも非常に時間がかかっていました。
娘の場合は、文字を読みながら全体像を捉えて何の話なのか。何を言いたいのか。などのストーリーをしっかり捉えていました。
確かに中学受験の長文は小学生が興味を持って読み進める様な文章ではないかもしれません。
しかし、その長文でも全体像と主張をしっかりキャッチできる力が必要だと感じました。
楽しい内容でストーリーを捉える練習から
受験までにあまり時間もありませんでしたが、箸休め的に使っていたのがこの教材です。
【なぞ解きストーリードリル】です。
本人はあまり勉強をさせられている感じがないので、遊び感覚で読んでくれました。
しかもこの教材は、漢字や四字熟語などの問題ではなく、単純に長文を読んで語彙の確認や内容を問われる問題です。
一番良いのは、小学生が興味を持ちやすい内容の文章になっている事です。
もちろん本番でこんな内容の問題は出ませんがw
文字を読むだけからストーリーを読むに気持ちを切り替えさせるのには効果的な教材です。
この問題を終えてからは、息子ちゃん本人も
「この文章が頭に入って来なかった・・・。」「今日の文章は内容がよく分かった」など
今まで気づかなかった同じ文章を読むと言う行為にも違いがあるんだと気づいてくれました。
これに気づいてからは、文章題のルールや全体像を捉えようとする癖がつき徐々に国語の点数も安定してきました。
国語が苦手なお子さんは、なんで出来ないんだろう?と本人も疑問に思っていると思います。
単純な長文を読むと言う行為に違いがあると言う事を気づかせてあげると国語に取り組む姿勢が変わってきます。
是非、まずは文字をただ読む状態から脱却して正しい長文読解を身につけさせてあげて下さい。